アパレル業界での世界観訴求と購買を両立させる撮影指示書の作成法
- Risk Taker
- 6 days ago
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アパレルブランドの魅力を伝えるために、世界観の訴求と購買意欲の喚起はどちらも欠かせません。特にECサイトやInstagramなどのデジタルチャネルでの展開が増える中、ルック撮影の質と方向性が売上に直結します。そこで重要になるのが、撮影指示書の作り方です。今回は、アパレルPR担当者が押さえておきたい、世界観を表現しつつEC売上も伸ばせる撮影指示書のポイントを解説します。

世界観と購買を両立させる撮影指示書の重要性
アパレルPRにおいて、ブランドの世界観を伝えることはファンづくりに直結します。一方で、EC売上を伸ばすためには商品の魅力をわかりやすく伝え、購買につながる情報を盛り込む必要があります。撮影指示書は、撮影チームに対してこの両方のバランスを伝える唯一のツールです。
撮影指示書が曖昧だと、世界観は伝わっても商品の細かい魅力が伝わらず、逆に商品の説明に偏るとブランドの魅力が薄れてしまいます。両者を両立させるためには、指示書の段階で「どのような世界観を表現し、どのポイントで購買意欲を刺激するか」を明確にすることが必要です。
撮影指示書に盛り込むべき要素
1. ブランドの世界観の具体的なイメージ
ブランドのコンセプトやターゲット層を簡潔に記載
参考になるビジュアルやムードボードを添付
色味や雰囲気(ナチュラル、モード、カジュアルなど)を明示
2. 商品の特徴と見せ方のポイント
商品の素材感やディテールで強調したい部分
コーディネート例(コーデ)やスタイリングの方向性
商品の使い方やシーンを想定した提案
3. 撮影の技術的な指示
カメラアングルやライティングのイメージ
モデルのポージングや表情のイメージ(必要に応じて)
背景や小物の指定
4. UGC(ユーザー生成コンテンツ)を意識した撮影
実際のユーザーが真似しやすいコーディネートを意識
Instagramでの拡散を狙った自然な雰囲気作り
ハッシュタグやタグ付けの提案も含めると効果的
実際の撮影指示書作成の流れ
ブランドミーティングで世界観の確認
ブランド担当者やPRチームと世界観の共有を行い、撮影の方向性を決定します。
商品ごとの見せ方を整理
商品の強みやEC売上に直結しそうなポイントを洗い出し、撮影で必ず押さえるべき要素をリスト化。
具体的な撮影イメージの作成
ムードボードや過去の成功事例を参考に、撮影イメージをビジュアル化。これにより撮影チームの理解が深まります。
撮影指示書の作成
上記の要素を盛り込み、わかりやすく箇条書きや図解を使ってまとめます。
撮影前の共有と質疑応答
撮影チームと事前に指示書を共有し、不明点を解消。撮影当日のスムーズな進行をサポートします。
具体例:人気ブランドのルック撮影指示書
あるカジュアルブランドでは、InstagramでのUGC活用を狙い、撮影指示書に以下のポイントを盛り込みました。
世界観
「都会的でありながらリラックス感のあるスタイル。自然光を活かした明るい雰囲気。」
コーディネート
「主役のジャケットはシンプルなインナーと合わせ、着回し力を強調。小物は最小限に。」
撮影指示
「アイレベルのカメラアングルで、モデルが歩く動きを捉える。背景は街中のカフェ前。」
UGC意識
「ユーザーが真似しやすい自然なポーズを重視。Instagramでのタグ付け促進用のハッシュタグを画面に入れる。」
この指示書をもとに撮影したルックは、Instagramで多くのUGCを生み、EC売上も前年同期比で20%増加しました。
撮影指示書作成で気をつけるポイント
具体的な言葉を使う
「おしゃれに見せて」ではなく、「自然光で肌の質感を柔らかく見せる」など具体的に指示。
世界観と商品のバランスを意識
世界観だけでなく、商品の魅力が伝わるカットを必ず入れる。
撮影チームの意見も取り入れる
現場のプロの視点を尊重し、指示書は柔軟にアップデート。
UGCを意識した自然な表現
Instagramでの拡散を狙うなら、ユーザーが共感しやすいリアルなコーデやシーンを提案。



